脱毛とひとくちに言っても、「エステ脱毛」「永久脱毛」「医療脱毛」などなど、、色々な脱毛があるから、何を選んで良いか分からない、違いが分からない、という方も居るのではないでしょうか?
実際、私も何だかよく分からずに、「医療脱毛でもエステ脱毛でも同じ」と思って、脱毛をしていた経験があります。
このページでは、私の体験も交え、「医療脱毛とは何か?」を説明していきます。
医療脱毛とは永久脱毛のこと
医療脱毛でワキ脱毛を4回した後に、また生えてきたので、エステ脱毛に行った時のこと。
医療脱毛の経験から、あと2〜3回で終わるだろうと思っていたけど、何回通っても終わらない!
結局、エステの脱毛で10回程度通い、ようやくツルツルと言えるような状態になることができました。(でも、たまに数本生えてくる)
その時に、「あれれ?何でこんなに今回は時間がかかるんだろう?あと痛みが前と比べて、全然痛くないな…」と、初めて医療脱毛とエステ脱毛の違いに気付いたのでした。
その後、また別の医療脱毛クリニックに行ったところ、エステの脱毛でも医療脱毛でも、メラニン色素をターゲットに熱エネルギーを与えて脱毛する仕組みは変わらないそうですが、永久脱毛と呼べるのは医療脱毛のみで、エステ脱毛は「減耗」という位置づけになるそうです。
また、エステの脱毛は弱いパワーで照射するので、医療脱毛との効果は歴然とのこと。
※永久脱毛の定義については、永久脱毛をすると一生一本も生えて来ないって本当なの?のページを見てみて下さい。
医療脱毛にかかる回数
医療脱毛にかかる回数は5回と言われています。
その理由は、今生えている毛は毛穴全体の20%程度でしかなく、他の毛は伸びきって抜け落ちる「退行期」か、抜け落ちて次の毛が生えるまでの「休眠期」になります。
1回の照射で20%を脱毛したら、また次の毛が生えて来たら2回目の照射で40%の脱毛、、というように、理論上、5回で100%の脱毛ができるというわけです。
でも実際は、毛の生えるタイミングはバラバラで、きっかり20%ずつ脱毛できるわけではありません。人によっても違いがありますし、部位によっても生えるスピードに違いがあります。
私が体験して思うのは、「5回だと大部分はなくなるけど、少し物足りない」ということ。私は髪の毛の量も多いし、体も毛穴が多いのかもしれませんが、医療脱毛でワキを4回脱毛した後、1年経ったら半分くらい復活しました(苦笑)
顔・背中・お腹は10回以上はかかる
上にも書いた様に、脱毛はメラニン色素をターゲットにする方法なので、メラニン色素が少ない産毛や細い毛には効果が落ちます。
あまりに高出力だと火傷の危険があるので、ギリギリの出力で少しずつ脱毛していきます。
脇の毛と産毛の太さの違いは一目瞭然で、産毛の太さは脇の半分以下か、もっと細いですよね。そのため、産毛は少なくとも太い毛の倍はかかると考えておいてください。
医療脱毛と毛周期の関係
脱毛は、医療脱毛でもエステ脱毛でも、成長期の毛に照射しない限り効果はありません。
毛の生えるペースは、体では2〜3ヶ月の周期、顔は早く1ヶ月程度と言われています。
でも、個人差が大きく、季節や部位によっても生えるペースは変わってくるので、ハッキリと見極めることはできません。
脱毛サロンでは、「2週間おきに脱毛できます!」という所がありますが、2週間おきに通っても、次の毛が生えて来ていない状態なので、効果はかなり薄くなります。むしろ、費用ばかりかさんでしまいますね。
最後の方は3ヶ月以上空ける
医療脱毛の場合、3回を超えると劇的に効果を感じて、もうこれで終わりでも大丈夫じゃない?!なんて思えるほどスッキリしてきます。
が、しかし、油断はできません。脱毛3回目以降は、2ヶ月空けても、なかなか生えて来ないので、3ヶ月〜4ヶ月は間隔を空ける必要があります。
医療脱毛にかかる料金
医療脱毛にかかる料金は、全身脱毛が20万弱〜50万円程度、顔脱毛は5万円〜15万円前後、vio脱毛も5万円〜15万円前後。
脱毛はクリニックによって全然値段が違います。というか、大きくふたつのタイプに分かれます。
まず、ひとつは「医療脱毛専門のクリニック」。このタイプは料金がリーズナブルなことが特徴で、全身脱毛なら20〜30万円程度、顔脱毛は5万円〜10万円台前半、vio脱毛10万円以下〜15万円前後。
医療脱毛を専門的に行っているクリニックはアリシアクリニック、トイトイトイクリニック、フェミークリニック
などがあります。
医療脱毛とレーザーの種類
アレキサンドライトレーザー
ジェントルレーズプロ
主な脱毛機
●ジェントルレーズ
●GMAX
●ジェントルレーズプロ
●ジェントルレーズマックスプロ
●エリート
アレキサンドライトレーザーは、「アレキサンドライト」という宝石を利用したレーザーで、シミ取りやニキビ痕の改善、毛穴の引き締めなど、美容目的でも利用されており、美肌効果のあるレーザーです。
アレキサンドライトレーザーの脱毛機の主な特徴は、円形のスポットで照射と同時にマイナス温度の冷却ガスを吹きかけること。(ジェルは塗らない)
痛みは、バチンッと思い切り弾かれた様な衝撃と、一瞬だけ毛穴の奥に差し込むような熱さを感じます。
ダイオードレーザー
ライトシェアデュエット
主な脱毛機
●ライトシェアデュエット
●メディオスターNEXT
●ソプラノ
●デピライト
●ベクタス
ダイオードレーザは、半導体を使用したレーザーで、シミやくすみ改善にも効果があるレーザーです。
ダイオードレーザーの脱毛機の主な特徴は、四角い形のスポットで冷却ジェルを塗ってから照射します。アレキサンドライトレーザーの脱毛機よりスポットは大きめ。
※ライトシェアデュエットの大型のスポットに限っては、冷却ジェルは塗布しません。顔やvioなど細かい部位に適した小さめの照射口は、ジェルを塗ります。
メディオスターNEXTとソプラノは、高温ではなく60℃程度の熱でじわじわと加熱していき、毛の成長を促す細胞組織のある「バルジ領域」をターゲットに脱毛します。(蓄熱式脱毛)
ヤグレーザー
ジェントルヤグ
主な脱毛機
●ジェントルヤグ
●ジェントルレーズマックスプロ
●GMAX
●エリート
ヤグレーザーは、イットリウム(Y)・アルミニウム(A)・ガーネット(G)の複合酸化物から作りだされた人工の宝石を利用したレーザーです。
このヤグレーザーに、さらにネオジム(Nd)を組み合わせることにより、長い波長のレーザーが可能になりました。メラニンへの吸収率が弱く、深くまで浸透するので、根の深いヒゲやvioの脱毛に効果的です。
アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーと同様に、シミやほくろの改善にも効果があり、ニキビや毛穴の引き締め治療にも利用されます。
表皮のメラニンには反応しにくいので、火傷のリスクが低くなり、色黒の人でも照射できるレーザーです。(アレキとダイオードは色黒さんは基本照射できない※蓄熱式脱毛のメディオスターとソプラノは可能)
ヤグレーザーの脱毛機の主な特徴は、アレキサンドライトレーザーと同じ様な円形のスポットで、照射と同時にマイナス温度の冷却ガスを吹きかます。(ジェルは塗りません。)
IPL
主な脱毛機
●プロウェーブ
●ウルティマSHRグランデ
●ウルトラ美肌脱毛(湘南美容外科)
IPL=「光(インテンス・パルス・ライト)」のことで、レーザーは単一の長さの波長なのに対し、光には色々な長さの波長が含まれている違いがあります。
レーザーは、単一波長でピンポイント的にターゲットに作用しますが、IPLの「光」は広範囲に作用します。
光脱毛=エステ脱毛というイメージがあるので、効果が心配かもしれませが、医療脱毛でもIPLは利用されますし、照射のエネルギーもエステより高くなります。
IPLは、美肌目的で美容治療に使用されることの多い光です。シミやそばかす、くすみ、ニキビ痕の改善や、光の刺激によりコラーゲンの生成が促され、ハリ改善にも効果があります。
アレキサンドライトレーザーなどは、濃い目のシミにピンポイントで作用しますが、IPLは全体的に肌が明るくなるブライトニング効果が期待できます。(薄いシミにも効果的)
参照:聖心美容クリニック
医療脱毛クリニックで契約する時の注意点
有効期限または保証期間
有効期限と保証期間は、契約した回数を消化する期間のことで、その期間を超えると、まだ回数が残っていたとしても、無効なってしまうので注意してください。
私は初めてこのシステムを知った時は、何で期限が決められてるの!と立腹しましたが、どのクリニックでもあるものです。
逆に、期限が定められていないと、混んで予約が取りにくいのかな〜と、今では勘ぐってしまいます。期限がある=その期限までに通えるようなスケジュールを組めるクリニックという意味でもありますからね。
返金制度はあるか
まだ未消化の回数が残っている途中解約の場合、法律上はもちろん返金をしなきゃいけないのですが、契約時は限定的なキャンペーン料金で、返金の際には、本当の料金で計算するという、、何とも悪どいことをする所もあります。
結局、それだと本当の料金はすごく高くて、返金されることはないばかりか、解約手数料(上限2万)が請求されることになってしまいます。
よくクリニックの広告に、「返金保証」とか「未消化の分は全額返金します!」とありますが、実はこういうカラクリがあったなんて場合もあるので、カウンセリング時に確認するようにしてくださいね。
クリニックに通う頻度
脱毛に通う間隔は、最初の1〜3回までは2ヶ月おきが理想ですが、3ヶ月おきでしか通えないクリニックもあります。
5回コースの場合15ヶ月かかってしまうことになり、けっこう長いですよね。2ヶ月おきだと10ヶ月で終わります。
最短1ヶ月で通えるところもあるので、急ぎたい人は確認することをオススメします。でも、1ヶ月おきに通うのは産毛の脱毛しかオススメできません。(体毛はなかなか生えてこないから)
脱毛にかかる総額
脱毛には、コースにかかる料金だけでなく、剃り残しがあった場合の「シェービング料金」、「診察料」、「薬代」、vioに使う「麻酔代」、予約をキャンセルした時にかかる「キャンセル料」まどがあります。
クリニックによって、差はあるけど大体こんな感じです↓
シェービング料金 | 1回あたり2,000円〜3,000円 クリニックによっては部位別で計算 |
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診察料 | 無料な場合が多い。 初診料3,000円、再診料1,000円〜2,000円程度。 |
薬代 | 初回時に1,000円程度。 |
麻酔代 | クリームか笑気麻酔 1回3,000円程度 |
キャンセル料 | 1回分消化 |
医療脱毛におけるリスク
●やけどのリスク
●毛囊炎のリスク
●硬毛増毛化のリスク
やけどのリスク
医療脱毛は、エステ脱毛より強いエネルギーで脱毛するので、赤みは出やすいです。
火傷のリスクが特に懸念されるのは、産毛や細い毛の脱毛。効果を高めるために、太い毛よりさらに高い出力で照射するので、どうしても肌には負担が大きくなってしまいます。
人により皮膚のメラニン保有量も違うし、肌質も違うため、火傷しないギリギリ程度の出力を見分けるのは難しいそうです。
毛囊炎のリスク
毛囊炎とは、レーザーの刺激で肌のバリア機能が弱くなり、毛穴に雑菌が入ったことにより起きる炎症のこと。
見た目は、白ニキビとにています。プチッと白いふくらみが出来たり、赤ニキビのようになることもあります。
比較的、皮脂分泌の多い顔に出来ることが多いみたいですが、私はiラインに出来たことがあります。
参考:リゼクリニック 毛囊炎
硬毛・増毛化のリスク
硬毛・増毛化は、レーザーや光の刺激で、逆に毛が増えたり、太くなってしまう現象のこと。
詳しいメカニズムは未だに解明されていませんが、肩や背中、二の腕、顔のフェイスラインなどに症例報告が多い様です。
硬毛・増毛化しにくいレーザーとして、ヤグレーザーが推奨されています。
医療脱毛でおすすめのクリニック
レジーナクリニック
レジーナクリニックはとにかく安い!
顔vioなしの全身脱毛が5回189,000円で、なおかつ麻酔代・シェービング代・薬代・診察料など、もろもろの料金が全て無料サービスという、とってもお財布に優しいクリニックです。(脱毛の費用しかかかりません)
特徴は、全身脱毛はすごく安いけど、vio脱毛は5回84,000円、顔脱毛は120,000円と、全身以外のセットメニューはすごく安いという程でもありません。
展開地域 | 札幌・池袋・新宿・表参道・渋谷・上野・銀座・横浜・名古屋・心斎橋・梅田・東梅田・博多 |
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診療時間 | 月〜金 12:00〜21:00 土日祝日 11:00〜20:00 |
休業日 | なし |
湘南美容外科
湘南美容外科は、総合的に全ての脱毛メニューが安く、脱毛が初めてでも手軽に始められるところがオススメです。
特に目玉なのは、ワキ脱毛6回1,000円、顔脱毛6回49,680円、vio脱毛6回58,000円のコース。
他のクリニックでは真似できないような格安価格です。
でも、これだけ安いとシェービング代が無料というわけにもいかず、1部位500円かかるところが少し残念ポイントです。
展開地域 | 全国50院 北海道・名古屋・静岡・仙台・福島・東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・神戸・広島・岡山・小倉・那覇 |
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診療時間 | 10:00~19:00 |
休業日 | 年中無休 |
参考:●医療脱毛でおすすめできる実際に行ったクリニック5院の紹介